PTC Mathcad Prime 10

PTC Mathcad Prime 10 では、ユーザーからの要望が多かった重要な機能を含め、アプリケーションレベルの機能にいくつかアップデートが加えられています。

• 高度なコントロール - 高度なコントロールにより、リストボックス、ラジオボタン、チェックボックス、ボタン、スライダー、テキストボックスなどのコントロールを使用してワークシートを拡張し、ワークシート内の各コントロールの動作を正確に定義できます。さらに、構成可能で詳細なアプローチにより、VBScript や JScript でスクリプトを作成して変数の値を操作できます。
• 求解アルゴリズムの選択 - PTC Mathcad Prime 10 では、関数および定積分の求解アルゴリズムを選択できるようになりました。強化された関数には、pdesolve、odesolve、numol、genfit、polyroots、find、minimize、maximize、minerr、および定積分を計算するためのアルゴリズムが含まれます。これにより、計算結果をより柔軟に制御できます。
• ドキュメントでの下付き文字と上付き文字の使用 - テキスト領域に下付き文字と上付き文字の書式を適用し、指数を含む変数識別子やパラメーターを記述できるようになりました。

シンボリックエンジンの拡張機能

• キーワード fully の使用を拡張: PTC Mathcad Prime 10 ではキーワード fully の使用が拡張され、ユースケースも追加されました。さらに、このキーワードについて、修飾子 fact と max のサポートを追加しました。
• 新しい standard キーワード: 新しいキーワードとして standard を追加しました。級数展開での Big-O 表記が可能になり、不定積分で積分の定数を表示することもできます。
• undefined のサポートの強化: シンボリックエンジンでの undefined の結果のサポートを強化。数値エンジンの NaN との互換性と等価性が向上し、関数の NaN クラスのシンボリックサポートが可能になりました。
• キーワードの全般的な改善: キーワード rewrite、solve、simplify に全般的な改善が加えられました。Rewrite には新しい 5 つの修飾子（arg、atan2、fact、sign、Φ）が追加され、それぞれの用語で式を書き換えられるようになりました。solve と simplify についても、サポート対象のユースケースが多数追加されています。
• 微積分演算子のパフォーマンスの向上

ユーザーエクスペリエンスを向上させるため、PTC Mathcad Prime 10 では使いやすさに関する重要なアップデートがいくつか導入されています。

• PTC Mathcad Prime 10 では、含まれるワークシートから、直接ワークシートをシームレスに開くことができます。これによってワークフローが効率化され、アクセス性が向上しました。
• 従来の PTC Mathcad のワークシートコンバーターから直接、ファイルを開くことができます。
• ヘッダーとフッターで世界日付形式とシステム日付形式の両方がサポートされ、好みに応じて日付形式を選択できるようになりました。
• 別のワークシートの特定のセクションにリンクできるようになりました。
• 折りたたみ可能な領域の境界線を非表示にして、（特に印刷時などに）ドキュメントの外観を整えることができるようになりました。